2024/9/07土曜日「組織洗浄」
人を将るというのは綺麗事じゃない。文化や風土というのは一度悪いものが根付いてしまったら抜本的に取り除かなければならない。
この人を人とも思わない鬼の所業を誰もしたくないからトップに成りたくないという人は結構多いと聞くし、あらゆる起業家の本を読むとこの行為が出来なければトップオブトップにはなれないとまで書かれているものさえある。
僕はそれについてどうおもうのか、コアになる人選ようは組織の要の人材というのは一つの企業文化に根ざしながら、次にどう生存できるかをしっかりと一緒に計画と運用ができる人物じゃなければいけないと思う。
所謂、各部署のコアリーダーという奴だ。ここの柱がろくでもないと組織というのは全てが出鱈目になっていく。
トップの資質はビジョンと方向性を示して、能力のある人物を各部署のコアリーダーに配置して導き、これらの組織が導き出した最良の決断を承認することだ。
それは近年企業としてのマンチェスター・ユナイテッドがやった組織改革を観ていると、まさにああ、こういうのが超1流のやることかと大変勉強になったからだ。
この苛烈さと熾烈さがないといけない。本当のPay to Winの仕組みを見せつけられて正直な話ここまでやらないといけないのかという。率直な感想をもったということは僕は少し優しすぎる性格があるんだなという自覚をはっきりさせてくれた。
彼らが何をやったのか、サー・ジム・ラトクリフの新オーナー。彼はまずマンチェスター・ユナイテッド全組織の環境、場所、人材を全て自分の目で観察すると、要所の組織のトップで不要な人材をマンチェスター・ユナイテッドの勝利と競争の文化に合わない大幹部を四人排除した。しかもそれに変わる有能な人材もちゃんと連れてきて、わずか4ヶ月のことだった。
これがいかにに難しいことか、そうやすやすと人材を解雇できるほど人間は強くない。でも企業として新たに立て直すには、抜本的に本来合ったマンチェスター・ユナイテッドの企業文化や、時代に合った優秀な人材を配置しなければならない。
これを平然とやってのける胆力がなければ組織なんてものは洗浄できない。