2024/11/26 火曜日【本質】「数字がすべてでいいのか?」
こんにちは。お元気ですか?
今日は「数字だけを追えばいいのか?」というテーマについて話してみたいと思います。この問い、ビジネスでも政策でも、どんな組織や社会においても共通する大事なテーマだと思うんです。数字は確かに目に見える結果を表す便利なものですが、それがすべてという論理が正しいのかどうか、少し考えてみましょう。
数字だけがすべての世界の問題点
数字を追い求めること自体は悪いことではありません。成果を可視化し、次の目標を立てる指標としてとても重要です。でも、その数字を達成するために、どんな手段を使ってもいい、誰かを傷つけてもいい、という前提があるとしたらどうでしょうか?それはもはや健全な発展とは言えません。
例えば、利益を追求するあまり、消費者を欺くような広告や、従業員を酷使する働き方が常態化してしまう企業があります。短期的には利益を出せても、消費者や従業員の信頼を失えば、その企業の未来はどうなるでしょう?成長のように見えて、その本質は相手を攻撃して撃ちたいというその場限りの復讐にすぎません。
それは、日本全体の成長を考えた際にぼくはマイナスだなって思います。
対処療法としてはそういった場合は、計画は白紙にして新しく起業するか、人材を流動させて統合しなければなりませんよね。
信頼を無視した成長は「使い捨て」になる
数字だけを追いかけた結果、失われるのは「信頼」です。どんな分野でも、信頼がなければ持続可能な発展はありません。信頼を築くには時間がかかりますが、それを失うのは一瞬です。そして、信頼を失った場所には、消費者も生産者も育ちません。
経済圏というのは、一人一人がつながり合い、価値を交換することで成立しています。嘘や誤魔化しで一時的に数字を取ることができたとしても、その土台が崩れれば、経済圏全体が瓦解する可能性があります。これが「使い捨て」の状態です。それは発展ではありません。ただの一過性の繁栄にすぎません。
使い捨てばかりの短期だけを容認すれば、それは後に続かない。利益を得るにしても誰がための商品でサービスであるのかってことでしょう。
対立ばかりを仕掛けていたところで、成長はないですよね。倒した先に何があるんですか?なにもないですよ。貴方が満足するだけで、誰がって視点が抜け落ちるのが対立という軸の恐ろしいところです。競争という尺度の欠陥でもあると思います。
本当に馬鹿と呼ばれる人がこの世にいるのなら、それは、「一人で成したとか、自分の利益がとれるなら今ある環境がぶっ壊れていいと浅はかに考える人達です」
既存のシステムも、新しいシステムも、それは次世代、次世代、次世代へと誰かが変化、進化させてきたものです。
そうじゃなければ昨今の現代人の今の生活も成り立ってないのですからというのがなにより証明しているじゃないですかね。
電気だって、水道だって、ゴミ収集だって、誰かがライフラインを支えているんです。簡単になにかをいう恐ろしさもっと知ったほうがいいです。
スマートフォンも、素材、部品、技術、生産、全ての分野の成長の準備が整ったからこそイノベーションが起きたわけです。
一人の天才が起こしたもので決してないってことです。
誰かが誰かの文脈に対してタダ乗りしているってこと、もっと自覚しましょうよって話です。自分たちだけの利益を声高に言ってませんか?
情報社会の例:YouTubeと情報の質
数字に偏る問題は、情報社会でも顕著です。たとえばYouTubeは、自由な発信の場として多くのクリエイターを育て、視聴者に新しい価値を提供してきました。しかし、その自由さゆえに、誤った情報や攻撃的なコンテンツを使って利益を得ようとする人々が増え、問題も多発しています。
また、YouTubeのレコメンドシステムは、視聴者の興味に合った動画を優先的に表示する仕組みです。一見便利ですが、これが「偏った情報しか目に入らない」という事態を引き起こします。同じ主張や意見の動画ばかりが目に入り、異なる視点に触れる機会を失う。これは、情報を多角的に精査する力を奪い、視聴者の考えを偏らせる危険性をはらんでいます。
さらに、YouTubeで得られる情報の多くは二次情報です。つまり、一次情報を解釈し、意見を交えた形で発信されたものです。本当に正確な情報を知りたいなら、公式の広報や信頼できる一次情報にアクセスするべきでしょう。
数字の先にあるものを見つめる
では、どうすれば数字と信頼のバランスを取れるのでしょうか?答えはシンプルです。「数字の裏にある価値や意味を考えること」。ただの数値ではなく、その数字がどうやって生まれたのか、そこにどんなプロセスがあるのかを見つめることが大切です。
数字を追い求めるのは良いことですが、それだけに執着すると、信頼や価値、そして人間らしさを見失ってしまいます。数字と同じくらい、それを支える人々やプロセス、背景に目を向ける姿勢が必要なのではないでしょうか?
結論:数字だけでなく、本質を見極め、人間社会の一員であることを忘れない
数字は大事です。でも、それだけでは成り立たないものがある。特に、信頼や価値、持続可能性といった目に見えないものこそ、長期的な成功の鍵を握る要素です。
そして何より、私たちは一人ひとりがつながり合い、支え合って生きている人間社会の一員であるということを忘れてはいけません。経済でも情報でも、どの業界だろうが、人間がつくる仕組みは人と人との関係の上に成り立っています。そのつながりを軽視した瞬間、どれだけ大きな数字を達成しても、それは空虚なものになってしまいます。
情報を扱う側も受け取る側も、その数字の裏側を見つめ、本質を考える力を持つこと。そして、つながりの中で自分の役割を果たす意識を持つこと。それが、個人としても社会としても成長するために必要なことだと思います。
それでは、また次回お会いしましょう!今日も、誰かとつながり合う自分らしい一日を過ごしてくださいね。