2024/12/22 日曜日【本質29】 「個体差と人間らしさが織りなす感情の景色(ミスタードーナッツ)」

2024/12/22 日曜日【本質】 「個体差と人間らしさが織りなす感情の景色(ミスタードーナッツ)」

こんにちは。お元気ですか?

きっかけはあの「ポン・デ・ディグダ」のニュース。ドーナツと感情って、一見結びつかないように見えるかもしれないけど、このニュースには人間の本質が詰まっている気がしてならないんです。

 

「ポン・デ・ディグダ」が教えてくれること

最近話題の「ポン・デ・ディグダ」、あれがSNSで盛り上がっている理由って、「個体差」なんですよね。店舗でスタッフが一つひとつ手作りしているから、顔がちょっと歪んでたり、疲れた表情だったり、なんだか泣いてるみたいに見えるものまである。その“想定外”の個体差が、人々の笑顔や話題を生み出しているわけです。

でも面白いのが、これを「クレーム」ではなく「愛着」に変えた消費者の反応。「うちのディグダちゃん、こんな表情で可愛い」とか、「なんだこの顔、癒される」なんて声が溢れている。それがなんとも人間らしい。

 

完璧でなくても愛される

一方で、ミスタードーナツの運営側は「指導が行き届いておらず申し訳ない」と謝罪している。でも、それが機械的な完璧さではなく、人間の手による“偶然”が生み出したものだからこそ、ここまで注目されたのだと思います。

完璧じゃないから面白い。想定外の歪みやズレが、感情を動かして愛着に変わる。それってすごく人間らしいことだと思うんですよね。

 

感情が生まれる場所

僕らが感じる「可愛い」「面白い」って感情も、突き詰めればどれも違いから生まれるんじゃないかと思うんです。同じものが並んでいるときには特に何も感じないけど、そこに違いや個性があると急に感情が動く。だからこそ、「違い」そのものが感情を豊かにしている。

例えば、食べ物に対する感情だって同じです。僕自身は食事にあまり興味がなくて、効率的に栄養を取れればそれでいいと思うタイプ。でも、例えば友人が「今日はこんな美味しいもの食べたよ」と嬉しそうに話しているのを聞くと、そこにはその人の感情が乗っている。それが僕にとっての「違い」を感じさせてくれる。興味が薄い僕でも、なんとなくほっこりするんですよね。

 

どこまで「ケチをつける」のか問題

一方で、「完璧じゃないからダメだ」と否定される場面も多い世の中。もちろん安全性や命に関わるものなら厳しく見られるべきだけど、そうじゃない場合はどうなんだろう? 個体差や違いが生む感情や価値を、もう少しポジティブに受け止めてもいいんじゃないかと思います。

「欠点」とされるものが、実はそのものの魅力になり得る。大事なのは、その違いをどう楽しむか、どう受け入れるかという姿勢だと思うんです。

 

人間らしさを楽しむ

結局、「ポン・デ・ディグダ」の個体差ブームも、「人間らしさを楽しむ」ことに繋がっているんじゃないかなと僕は思います。工業製品ではない人間の手が作り出す偶然。それが、ただのドーナツを一つの文化的現象に変えた。

そしてこれはドーナツに限らず、すべての人間の営みに当てはまることかもしれません。僕らが生きる世界もまた、「いいものも悪いものもある」非完璧な場所です。でも、それが「感情」を豊かにし、僕らを動かしている。

 

「いいものも悪いものもある世界」を生きるヒント

僕が今日改めて思ったのは、違いにこそ価値があるということ。どんなものにも完璧を求めすぎず、その中にある「不完全さ」や「個性」を楽しむ余裕を持てれば、もっと豊かに生きられるんじゃないかと思います。

それが、感情という人間の持つ一番根本的な性質を最大限に活かすことでもあるんじゃないかな。僕らが作り、僕らが感じる。それこそが生きる喜びだと感じます。

愛らしいディグダドーナツに少し愛に(会い)行ってみませんか?

 

www.misterdonut.jp