絵画研究📖01「フィンセント・ファン・ゴッホ 」について

ローヌ川の星月夜(1888年

絵画研究📖01「フィンセント・ファン・ゴッホ 」について

皆さんこんにちは、個人の絵画研究ということで、初回はフィンセント・ファン・ゴッホについて僕なりの見解や総評を皆さんにお伝えできればなと思います。

 

僕はあくまでも学者ではないので、サブカルや芸術が好きな人という位で聞いてほしい。でも興味をもってほしいのでゴッホについてまず語っていきます。

 

ゴッホ(1853–1890年)の活動期間で、わずか37年の芸術家人生。皆さんこんな話を聞いたことはありませんか。悲劇の画家って。これってどうしてそんな印象が後世に語られているかというと、生前芸術家として認められず売れなかったという側面もありますが、精神病や鬱病に苦しみ、最後は自殺をしてしまったというその悲劇性にもあります。

 

僕個人としては、周りに売り方がうまかった人がいなかったのと、単純にゴッホという人間の絵画才能を認める時代じゃなかった。この2つが強くて後の時代に売れているという意味ではやはり100年以上前の僕がゴッホについて語っているということはそれは素晴らしい芸術家の絵画ということを証明するものではないでしょうか?

 

ゴッホの芸術家人生はとても短ったけど、主だった作品は最後の2年間地元のサン・レミに戻ったときに860点と脅威の生産性から分かるように情熱と衝動の画家という意味合いが強いと思います。それは絵の技術や表現にも伝わるものがあります。

ゴッホの絵画技術について

まずゴッホが活躍した時間軸の芸術家のトレンドと表現方法についてわかりやすく話したいと思います。

 

一つ前の世代にロマン主義というのがあります。

特徴としては、激しい感情、劇的な光と影、英雄的または幻想的な主題がよく描かれています。わかり易くウジェーヌ・ドラクロワ(1798–1863年

民衆を導く自由の女神)下

 

 

写真では理解しづらいですが、全体を観察してもらえると、光と影とても劇的な主題の構図といのが一目で分かりますよね。

ラーメンで言うなら、激辛味噌ラーメンとか、担々麺とかそういった好き嫌いが分かれるのがロマン主義ですね。劇的な色彩を扱うから味が濃いって感じです。

 

次に印象派についてです。(1870年代–1880年代)この頃になるとゴッホと同世代ということになります。つまり、ゴッホロマン主義印象派に影響をうけているという事を伝えたかったわけですが。

印象派の代表といえばクロード・モネ(1840-1926)なりますね。

日傘をさす女性 – モネ夫人とその息子 (1875)下

ロマン主義と対比してみるとその表現の違いが一目で分かりますよね。使っている色も題材も雰囲気だけを抽出して表現するのが印象派です。

 

ラーメンで言うなら、素材の味を活かす。塩ラーメンや醤油ラーメンというシンプルで定番な表現を恥ずかしがらないという感じです。空気や水って皆にとって当たり前ですよね。ただそこにある瞬間を捉える。だから日本人にもクロード・モネは人気なんですね。素朴や皆が好きな物が好き、定番が好きという日本人には絶対受けるですね。

 

この芸術家の繋がりを経て、ゴッホ自体はポスト印象派になります。ポスト印象派は何をやっているのかというと、印象派、観える外の印象をありのままに描いたというアプローチから、ポスト印象派は観る事の内面を含めてモチーフや構造も表現しようというアプローチをとったということです。

 

例えば、見出しのゴッホの星月夜はなにを描いているのかというと、渦巻くような夜空の表現が特徴的で、感情の高まりを強調した独特のタッチで描かれています。印象派の色彩理論を引き継ぎながら、ゴッホは強烈な色彩と筆致を使い、独自の感情表現を星空にその可能性と個人の激情をリンクさせて描いているってことになります。

 

ラーメンの味で言えばですね。ポスト印象派印象派の基礎を引き継いで、スープの味を一手間加えた。味噌ラーメンや豚骨ラーメンとかそういった印象ですね。いつものやつより、少し変わった味が食べたいというイメージという感じですかね。

 

絵画をラーメンの味で伝えた趣旨について

如何でしたでしょうか。今回はゴッホについて語ってきましたが、興味をもっていただけたでしょうか、難しい技術論というのは避けて、それでも絵画は何を表現して画家はなにを伝えたかったのか、ゴッホの時間軸と芸術家としての技法の流れもできる限りわかり易く、ラーメンの話として伝えてみました。

 

難しい話をすることは言えます。ですが、技術や実践術をいったところで何が楽しくて、なにが面白いのかというのが伝わらなければ僕は最近意味がないなって感じて、今回こういった感じの絵画研究の批評になりました。

 

是非今回でゴッホに興味を持たれた方は是非美術館に足を運んで、ロマン主義や、印象派、ポスト印象派ゴッホの展示会がなくてもその時代の画家は沢山いるので、その良さを短くラーメンの味にして伝えたので是非観に行ってほしいです。

 

そしてあわよくばより知りたいと思ったかたは、展示会の解説本なんかを買って読んでみると深い教養を得ることと、物の見方や気付きかたについて沢山の智慧と含蓄を得ること間違いなしです。では絵画研究記念すべき第一回目でした。

ここまでお読みいただきありがとうございました。